この記事の結論

  • 民間企業では、副業の扱いは法律だけで一律に決まるわけではなく、就業規則の内容や業務との関係で判断されることが多い
  • 就業規則の「禁止の範囲」は3タイプに分かれる。自分の会社がどのタイプかで、できる副業が変わる
  • 一般に投資や資産運用は雇用型の副業とは性質が異なるが、会社ごとの申告ルールや服務規律の対象になることもあるため、一律に「問題ない」とは言い切れない
  • 「バレなければいい」ではなく、ルール内で堂々とやる方が長期的に安全である
  • 記事末尾の副業可否判定プロンプトを使えば、自分の就業規則に照らして何ができるかを整理できる

副業禁止の会社にいるから副業できない——これは法的には正しくない。

日本の法律には「会社員の副業を禁止する」条文は存在しない。憲法22条の職業選択の自由により、労働者が就業時間外に何をするかは原則として自由である。厚生労働省も2018年にモデル就業規則を改定し、「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という条項を削除した(出典:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」2022年改定版)。

つまり「副業禁止」とは法律の制約ではなく、会社の就業規則によるルールにすぎない。そしてその就業規則の「禁止の範囲」は会社ごとに大きく異なる。全面的に禁止している会社もあれば、許可制を敷いている会社もあり、競業行為だけを禁じている会社もある。

この記事では、就業規則の禁止範囲を3タイプに分類し、タイプ別にどの副業ならできるかを判定する**「副業許容度3タイプ判定」**フレームを提示する。「自分の会社はどのタイプか」を特定すれば、できる副業が明確になる。


まず確認: 既にバレた / 処分検討中なら判定より先に弁護士・労組へ

3 タイプ判定に進む前に、確認すべきことがある。「これからやる」前提なら判定で十分だが、既に発覚している / 処分検討の通知が来ている場合は、AI 判定より法的対応が先

サイン優先すべき相談先
既に副業が会社にバレている / 処分検討の通知が来ている弁護士 (法テラス 0570-078374・初回無料相談あり) / 労働組合 / 総合労働相談コーナー (厚労省)
副業先が本業の取引先 / 競合 (競業避止義務違反の疑い)弁護士 / 社労士 (損害賠償請求のリスクあり)
副業で本業に支障 (遅刻・欠勤・パフォーマンス低下)上司・人事部 (副業の縮小・調整) / 産業医
副業の長時間化で睡眠・食欲・体調に悪影響心療内科・精神科 / 産業医

重要: 「副業禁止」の処分は会社によって幅が大きく、懲戒解雇・減給・損害賠償請求まで発展するケースもある。「自分で対応」より、弁護士の初回無料相談で状況を整理してから動く方が結果的に損失が小さい。

該当しないなら、以下の 3 タイプ判定に進む。


副業禁止の法的根拠

そもそも「副業禁止」は法律で定められているのか?

定められていない。

日本国憲法第22条は職業選択の自由を保障しており、勤務時間外の活動を法律で制限する根拠はない。労働基準法にも副業を禁止する規定はない。

ただし、企業は就業規則で副業を制限できる。その根拠は「企業秩序の維持」と「職務専念義務」にある。裁判例でも、以下の4つのケースでは副業制限が合理的と認められてきた。

  • 本業への支障:長時間の副業で疲労し、本業のパフォーマンスが著しく低下する場合
  • 競業行為:同業他社で働く、または競合するビジネスを自ら営む場合
  • 信用毀損:会社の信用・名誉を傷つける副業(反社会的な業務など)の場合
  • 情報漏洩:本業の営業秘密を副業に持ち出す場合

逆に言えば、これら4つに該当しない副業は、一般的に制限する合理的な理由がないとされている

副業禁止とは:法律上の概念ではなく、会社の就業規則に基づく社内ルール。制限が認められるのは「本業への支障」「競業」「信用毀損」「情報漏洩」の4類型に限定される。

副業禁止に違反したらどうなるのか?

懲戒処分の対象になりうるが、即解雇にはなりにくい。

就業規則違反は懲戒事由になるが、副業を理由とした懲戒処分の有効性は「副業の内容・程度」「本業への影響」「会社の指導の有無」などを総合的に判断される(出典:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」)。

実際の処分は段階的に進むことが多い。

段階処分内容状況
第1段階口頭注意・始末書副業が発覚したが本業への影響なし
第2段階減給・出勤停止注意後も継続、または本業に軽微な影響あり
第3段階降格・諭旨退職競業行為や情報漏洩が認められた場合
第4段階懲戒解雇重大な競業・信用毀損が立証された場合

つまり「バレたら即クビ」は誤解である。ただし、就業規則違反の事実は人事評価に影響しうるため、リスクを冒してグレーゾーンで攻めるより、ルール内で堂々と取り組む方が長期的に安全である。


副業許容度3タイプ判定

自分の会社はどのタイプに該当するのか?

就業規則の「副業に関する記載」を確認すれば、以下の3タイプに分類できる。

タイプ就業規則の記載例該当企業の傾向
A:全面禁止型「許可なく他の業務に従事してはならない」金融機関、公務員、製造業の一部
B:許可制型「会社の許可を得た場合は副業を認める」大手IT、外資系、スタートアップの一部
C:競業禁止のみ型「競業他社での就業を禁じる」「同業種の副業を禁止する」副業推進企業、ベンチャー

パーソル総合研究所「第三回 副業の実態・意識に関する定量調査」(2023年)によると、副業を全面禁止している企業は45.1%、条件付きで容認している企業が36.2%、全面的に認めている企業が18.7%である。

判定方法は3ステップで行う。

  1. 就業規則の「服務規律」「兼業・副業」の項目を開く
  2. 「一切の兼業を禁止」と書かれていればA型。「許可を得て」と書かれていればB型。「同業種」「競合」のみが対象ならC型
  3. 不明な場合は人事部に「キャリア開発のための社外活動について」と質問する(「副業したい」と直接言わない方が無難)

副業許容度3タイプ判定とは:就業規則の副業制限を「全面禁止(A型)」「許可制(B型)」「競業禁止のみ(C型)」の3つに分類し、タイプ別に可能な副業を判定するフレームワーク。


タイプ別・副業の可否マトリクス

どのタイプならどの副業ができるのか?

以下の判定マトリクスで確認する。

副業タイプA:全面禁止型B:許可制型C:競業禁止のみ型
投資(株式・投資信託)OK — 資産運用であり「副業」に該当しないOK — 許可不要OK — 許可不要
投資(FX・暗号資産)OK — 資産運用だが、勤務時間中の取引は服務規律違反OK — 許可不要OK — 許可不要
不動産投資OK — 5棟10室未満なら「事業的規模」に該当しないOK — 規模が大きい場合は許可申請が望ましいOK — 許可不要
スキル販売(ライティング等)NG — 就業規則違反のリスクあり条件付きOK — 許可を申請すれば可能OK — 同業種でなければ問題なし
コンテンツ(ブログ・YouTube)グレー — 収益化しなければ趣味の範囲。収益化すると副業と見なされうる条件付きOK — 許可を申請すれば可能OK — 同業種の情報発信でなければ問題なし
物販(せどり・ハンドメイド)NG — 事業活動に該当するため就業規則違反条件付きOK — 許可を申請すれば可能OK — 本業と競合しなければ問題なし
副業許容度3タイプ判定マトリクス A: 全面禁止型 金融・公務員等 B: 許可制型 大手IT・外資等 C: 競業禁止のみ ベンチャー等 投資 株/FX/不動産 スキル販売 ライティング等 コンテンツ ブログ/YouTube 物販 せどり/ハンドメイド OK 資産運用=副業外 OK 許可不要 OK 許可不要 NG 規則違反リスク 条件付OK 許可申請で可能 OK 異業種ならOK グレー 収益化で副業扱い 条件付OK 許可申請で可能 OK 異業種テーマならOK NG 事業活動に該当 条件付OK 許可申請で可能 OK 競合しなければOK 投資は全タイプで可能。スキル販売・物販は許可制以上で選択肢が広がる

図1: 副業許容度3タイプ判定マトリクス — 就業規則のタイプ別に副業の可否を一覧化

**ポイントは「投資は全タイプで可能」**という事実である。株式投資や投資信託の購入は資産運用であり、どの就業規則のタイプでも「副業」に該当しない。副業禁止の会社にいても、まず投資から始めるのは合理的な選択肢である。


副業禁止でもできる副業FAQ

投資は本当に副業に該当しないのか?

一般的に該当しないとされている。

株式投資・投資信託・FX・暗号資産の売買は「資産運用」であり、労務を提供して報酬を得る「副業」とは性質が異なる。不動産投資も、5棟10室未満であれば事業的規模に該当せず、一般的には資産運用の範囲として扱われる。

ただし注意点がある。

  • 勤務時間中の取引は服務規律違反になりうる。取引は就業時間外に行う
  • インサイダー取引規制に注意。金融業界や上場企業で内部情報にアクセスできる場合、取引対象に制限がかかることがある
  • 投資で大きな損失を出し、本業に支障が出れば問題視される可能性はある

たとえば、メーカー勤務・年収500万円の30代会社員が、毎月3万円をインデックス投資信託に積み立てる場合。これは就業規則に関係なく実行でき、新NISAのつみたて投資枠を活用すれば年間120万円まで非課税で運用できる。

ブログやYouTubeはどう判断されるのか?

収益化するかどうかで判断が分かれる。

趣味としてブログを書いたりYouTubeに動画を投稿したりすること自体は、表現の自由の範囲内であり、就業規則で制限する合理性は低い。しかし、広告収入を得た時点で「事業性」が生まれ、副業と見なされる可能性がある

行為副業に該当するか
広告なしのブログ運営趣味の範囲。副業に該当しにくい
アフィリエイト広告で月数千円の収入グレーゾーン。会社の判断による
YouTube広告で月数万円以上の収入副業と見なされる可能性が高い
本業の専門知識を使った技術ブログ情報漏洩・競業リスクの観点で問題になりうる

A型(全面禁止)の場合、収益化は避けるか、許可制への変更を会社に打診するのが現実的な対応である。B型(許可制)なら「個人ブログで情報発信をしたい」と申請を出す。C型(競業禁止のみ)なら、本業と無関係のテーマであれば問題ない。

副業がバレる原因は何か?

住民税の通知が最大の発覚ルートである。

副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になる。この確定申告の結果、翌年の住民税額が変動する。住民税が「特別徴収」(給与から天引き)の場合、会社の経理担当が「この人だけ住民税が高い」と気づく。

バレを防ぐ方法として「住民税を普通徴収に切り替える」というテクニックが紹介されることが多いが、自治体によっては対応していない場合がある。

  • 確定申告書の「住民税の徴収方法」欄で「自分で納付(普通徴収)」を選択する
  • ただし、一部の自治体では給与所得以外の所得であっても特別徴収を強制するケースがある
  • 自治体の税務課に事前確認するのが確実

この記事の立場は明確である。「バレないようにやる」ではなく「ルール内で堂々とやる」を推奨する。 グレーゾーンでの副業は、発覚時のリスクと精神的負荷を考えると合理的ではない。

公務員でも副業はできるのか?

原則禁止だが、例外がある。

国家公務員法第103条・第104条、地方公務員法第38条により、公務員の副業は法律で制限されている。これは民間企業の就業規則による制限とは異なり、法的拘束力がある。

ただし以下は認められている。

  • 投資(株式・不動産等):資産運用は副業に該当しない
  • 執筆・講演:許可を得れば可能(国公法第104条)
  • 家業の手伝い:相続した農地の管理など
  • 地域貢献活動:一部自治体では報酬を伴うNPO活動を許可する制度がある

2019年以降、神戸市・生駒市など複数の自治体が「公務員の地域貢献副業」を制度化している(出典:総務省「地方公務員の社会貢献活動に関する兼業について」)。

許可制の会社で許可を取るコツはあるのか?

「キャリア開発」の文脈で申請するのが通りやすい。

「お金を稼ぎたい」という動機をそのまま伝えると、上司や人事から「本業に不満があるのか」と受け取られることがある。以下の3つの切り口で申請すると、許可が下りやすい。

  1. スキル開発:「本業に活かせるスキルを社外でも磨きたい」
  2. 社会貢献:「地域のNPOでプロボノ活動をしたい」
  3. 専門性の発信:「業界の知見を個人ブログで発信し、会社のブランディングにも貢献したい」

申請時には「本業への影響がないこと」を具体的に示す。稼働時間の上限(例:週5時間以内)、業務内容の概要、競業に該当しないことの説明を書面にまとめると通りやすい。

副業の確定申告はいくらから必要なのか?

副業の所得(収入-経費)が年間20万円を超えたら必要である。

所得税法第121条により、給与所得以外の所得が20万円を超える場合、確定申告の義務がある。

注意すべきは「収入」ではなく「所得」(収入から経費を引いた金額)で判断する点である。たとえばブログのサーバー代やドメイン代、書籍購入費などは経費として計上できる。

項目金額例
ブログ広告収入年間30万円
サーバー代・ドメイン代-2万円
書籍・ツール購入費-5万円
所得23万円(→確定申告が必要)

20万円以下であっても住民税の申告は必要である。「20万円以下なら何もしなくていい」は誤りで、住民税は市区町村に別途申告する。副業の確定申告について詳しくは副業の始め方 完全ガイドで解説している。

フリマアプリでの不用品販売は副業になるのか?

ならない。ただし「転売目的の仕入れ→販売」は副業に該当する。

自宅にある不用品をメルカリやラクマで売ることは「生活動産の売却」にあたり、副業ではない。所得税法上も、生活に通常必要な動産の売却は非課税とされている。

ただし、以下に該当すると副業(事業所得または雑所得)と見なされる。

  • 利益を目的として商品を仕入れて販売している
  • 継続的・反復的に売買を行っている
  • 1点30万円を超える貴金属・美術品の売却

たとえば、クローゼットの整理で年に数回不用品を出品する程度であれば問題ない。一方、せどりとして毎週商品を仕入れて出品しているなら、それは物販の副業である。


副業禁止の会社にいる人の戦略

何を捨てるべきなのか?

「バレなければいい」という考え方を捨てる。

副業禁止の会社にいるなら、選択肢は3つある。

  1. ルール内で取り組む:投資など「副業に該当しないもの」から始める
  2. ルールを変える:許可制への移行を会社に提案する。副業推進企業が増えている今、提案が通る可能性はゼロではない
  3. 環境を変える:副業OKの会社に転職する。副業を軸に企業を選ぶのもキャリア戦略の一つである

「バレなければいい」は4つ目の選択肢に見えるが、これは合理的ではない。発覚時のリスク(懲戒・信頼喪失)と、常に発覚を心配する精神的コストを考えれば、堂々とやれる環境を整える方がリターンは大きい。

副業OKの会社への転職を検討するなら、副業エージェント比較で週末副業に対応したマッチングサービスを比較している。また、副業で月5万円を稼ぐための具体的なシミュレーションは副業で月5万円を稼ぐ方法で解説している。

全面禁止型の会社にいる場合の現実的な一歩は何か?

投資を始めることである。

全面禁止型の会社にいても、以下のステップは今日から踏める。

  1. 証券口座を開設する(楽天証券・SBI証券など。開設自体は副業ではない)
  2. 新NISAのつみたて投資枠で月1万円から積立投資を始める
  3. 投資の基礎知識を学びつつ、将来の副業に向けたスキルを磨く(スキル習得自体は副業ではない)
  4. 就業規則の変更や転職の可能性を並行で探る

投資で資産運用の基盤を作りながら、副業OKの環境への移行を計画する。これが全面禁止型の会社にいる場合の最も合理的な戦略である。

週末だけで取り組める副業の選択肢については週末だけで完結する副業5選で詳しく解説している。


副業可否判定プロンプト

第1層:すぐ使える短版

あなたはキャリアコンサルタントです。

ただし、既に副業が会社にバレている / 処分検討の通知が来ている / 副業先が本業の競合の場合は、就業規則判定だけで完結させず、弁護士 (法テラス 0570-078374)・労働組合・総合労働相談コーナーへの相談を優先してください。

以下の就業規則の記載内容をもとに、副業許容度のタイプ (A: 全面禁止 / B: 許可制 / C: 競業禁止のみ) を判定し、各副業タイプ (投資/スキル販売/コンテンツ/物販) の可否 + 推奨副業 1 つ + やらない方がよいこと 1 つ を一覧で示してください。

【就業規則の副業に関する記載】:
【業種・職種】:
【副業の現状】:未開始 / 開始済・未申告 / 開始済・申告済 / バレた / 処分検討中
【副業先と本業の競合性】:取引先 / 競合 / 関係なし

第2層:しっかり使う完全版

このプロンプトの特徴: 「緊急対応の早期分岐」 (既にバレた・処分検討・競業違反は弁護士・労組へ即相談) + 3 タイプ判定 (A 全面禁止 / B 許可制 / C 競業禁止のみ) + 続ける/撤退条件 + 典型悪手 3 つ

あなたは企業法務と労働法に詳しいキャリアコンサルタントです。
500 件以上の副業相談を受けた経験があり、「就業規則の文言から副業の許容範囲を正確に読み取ること」「ただし、ルール内で堂々とやる方が長期的に安全」を最も重要な原則としています。

ただし、以下のいずれかに該当する場合は、就業規則判定だけで完結させず、適切な専門機関への相談を優先してください。

- 既に副業が会社にバレている / 処分検討の通知が来ている
  → 弁護士 (法テラス 0570-078374) / 労働組合 / 総合労働相談コーナー (厚労省)
- 副業先が本業の取引先 / 競合の場合 (競業避止義務違反の疑い)
  → 弁護士 / 社労士 (緊急で相談すべき)
- 副業で本業に支障 (遅刻・欠勤・パフォーマンス低下) が出始めている
  → 上司・人事部 (副業の縮小・調整) / 産業医
- 副業の長時間化で心身に悪影響が出ている (睡眠・食欲・体調)
  → 心療内科・精神科・産業医

「副業禁止だけどやりたい」状況は、就業規則の文言と副業の中身で**合法的にできる範囲**が広いことが多い。一方、既に**バレた / 処分検討 / 競業違反の疑い**は法的トラブルに発展する可能性があり、専門家への相談が先。

# 思考プロセス

1. 入力された状況から、緊急対応 (バレた / 処分検討 / 競業違反 / 本業支障) が必要かを最初に確認する
2. 就業規則の文言を分析し、3 タイプ (A: 全面禁止 / B: 許可制 / C: 競業禁止のみ) のどれに該当するか判定
3. 各副業タイプ (投資 / スキル販売 / コンテンツ / 物販) について、就業規則との整合性を個別に評価
4. リスク評価 (発覚リスク × 処分リスク) を付け、根拠を示す
5. 最もリスクが低く始めやすい副業を 1 つ推奨
6. 続ける / 撤退条件を提示
7. やらない方がよいこと (典型悪手 3 つ) を提示

# 入力

## 基本情報
- 業種:
- 職種:
- 雇用形態 (正社員 / 契約 / 派遣 / 業務委託 / その他):
- 在籍年数:

## 就業規則
- 副業に関する記載 (原文):
- モデル就業規則 (2018 年改定後) を採用しているか:
- 過去に他社員の副業申請事例の有無:

## 副業の状況・希望
- 検討している副業:
- 副業の現状 (未開始 / 開始済・未申告 / 開始済・申告済 / バレた / 処分検討中):
- 副業先と本業の競合性 (取引先 / 競合 / 関係なし):
- 想定する月収・稼働時間:

## 本業への影響 (重要)
- 本業のパフォーマンスへの影響 (遅刻・欠勤・集中力):
- 副業で睡眠・食欲・体調に変化があるか:

# 出力形式

## 1. まず結論
- 緊急対応の要否:要 / 不要 (要なら具体的に専門窓口を案内)
- 就業規則タイプ:A (全面禁止) / B (許可制) / C (競業禁止のみ)
- 推奨副業 (1 つ):
- 推奨アクション:許可申請 / 副業を控える / 専門家相談 / 転職検討

最初に 2〜4 行で要約。

## 2. タイプ判定の根拠
就業規則の具体的な文言を引用 + 判定理由。

## 3. 副業タイプ別の可否
| 副業タイプ | 可否 (○/△/×) | 発覚リスク | 処分リスク | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 投資 |  |  |  |  |
| スキル販売 |  |  |  |  |
| コンテンツ (ブログ・SNS) |  |  |  |  |
| 物販 |  |  |  |  |

## 4. 推奨副業 + 実行手順
最もリスクが低く始めやすい副業を 1 つ提示。許可申請が必要ならその文面のテンプレも。

## 5. 続ける条件 / 撤退条件
- 続ける条件 (例: 本業評価が維持 / 心身が健康 / 月の副業収入が安定)
- 撤退・一時停止条件 (例: 本業のパフォーマンス低下 / 心身悪化 / 競業先との取引)

## 6. やらない方がよいこと (悪手 3 つ)
- 「バレなければいい」型で許可申請を回避する (バレた時の処分が重くなる + 信頼を失う)
- 副業先が本業の競合になる (競業避止義務違反 / 損害賠償リスク)
- 副業を本業のように扱って心身を削る (本業の評価低下 + 副業も中途半端 + 心身悪化の三重損)
- 就業規則を読まずに開始する (グレーゾーンでは「知らなかった」は通用しない)

## 7. 専門機関への相談が必要な場合
緊急対応ありの場合のみ案内:
- **弁護士** (法テラス 0570-078374・初回無料相談あり): 既にバレた / 処分検討 / 損害賠償請求の場合
- **社労士** (有料): 就業規則の解釈・労務トラブル
- **労働組合** (社内 or ユニオン): 不当な処分への対抗
- **総合労働相談コーナー** (厚労省・無料): 状況の整理・初動相談
- **人事部** (会社内): 許可申請・グレーケースの確認 (B 型の場合に活用)
- **産業医** (副業疲弊で心身悪化の場合)

# 回答方針
- 「バレない方法」を提案しない
- 「副業禁止は無視していい」と煽らない
- 就業規則の解釈が曖昧な場合は「人事部への確認を推奨」と明記する
- 「許可制 = 申請すれば必ず通る」と楽観視しない
- 法的助言ではなく一般的な情報提供であることを明記する
- 既に処分検討段階なら、AI 判定より弁護士・労組への即相談を促す
- 副業で本業の心身を削るパターンは長期的に損であることを必ず伝える

第3層:入力例つき版

入力例 (IT SIer 5 年・許可制・技術ブログ検討):

## 基本情報
- 業種:IT (SIer)
- 職種:システムエンジニア
- 雇用形態:正社員
- 在籍年数:5 年

## 就業規則
- 副業に関する記載:「従業員は、会社の許可なく他の会社等の業務に従事し、又は自ら営業してはならない」
- モデル就業規則 (2018 年改定後):採用済み
- 過去事例:申告制で過去 1 件承認実績あり

## 副業の状況・希望
- 検討している副業:技術ブログでのアフィリエイト収入
- 現状:未開始
- 競合性:関係なし (アフィの広告主は教育系)
- 想定月収・稼働:月 2〜5 万 / 週 5 時間

## 本業への影響
- パフォーマンス:問題なし
- 心身:問題なし

良い出力例 (主要部分を抜粋):

## 1. まず結論
- 緊急対応の要否:不要 (未開始・本業健康・競合性なし)
- 就業規則タイプ:B (許可制)
- 推奨副業:技術ブログ (許可申請後に開始)
- 推奨アクション:上司・人事部に許可申請 → 承認後に開始

## 2. タイプ判定根拠
「会社の許可なく」は条件付き表現。一切禁止ではなく**許可を得れば可能**な許可制 (B 型) と判定。

## 3. 副業タイプ別可否
| 副業タイプ | 可否 | 発覚リスク | 処分リスク | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 投資 | ○ | 低 | 低 | 一般に資産運用は「業務に従事」に該当しない |
| スキル販売 | △ | 中 | 中 | IT スキル販売は競業確認必要 |
| 技術ブログ | ○ (許可後) | 低 | 低 | 教育系の広告 = 競合性なし。情報漏洩リスクの確認は必要 |
| 物販 | ○ (許可後) | 低 | 低 | 本業と競合せず、許可は下りやすい |

## 4. 推奨副業 + 許可申請テンプレ
**推奨**: 技術ブログ (許可制) を許可申請後に開始

許可申請テンプレ (上司宛て):
「お世話になります。スキルアウトプットとして個人ブログを開始したく、副業申請をいたします。
内容: 技術記事 (Java / Kubernetes 等) + 教育系アフィリエイト
頻度: 月 4〜6 本 / 平日夜と週末のみ
本業との関係: 自社プロジェクト情報・取引先情報は一切記載しません。NDA も遵守します。
収益見込み: 月 2〜5 万円
本業への影響: 業務時間外のみ、業務に支障が出る場合は即時調整します。
ご承認いただけますでしょうか。」

## 5. 続ける/撤退条件
- 続ける条件: 月 5 万円までで本業評価維持・週 5 時間以内
- 撤退・一時停止条件: 本業のパフォーマンス低下 / 上司から懸念の指摘 / 競合広告主の参入

## 6. やらない方がよいこと
1. 許可申請せずに開始 → バレた時に処分が重くなる + 信頼喪失
2. 自社プロジェクト・顧客の情報をブログに書く → 情報漏洩で懲戒対象
3. 「副業の方が楽しい」と本業を疎かにする → 評価低下で副業継続も困難に

## 7. 専門機関リファー (今回は不要)
未開始・許可制で承認実績ありのため、人事部への申請で十分。

出力の読み方:

  • 緊急対応「要」が出たら、就業規則判定より先に弁護士・労組へ
  • B 型 (許可制) は申請を「面倒」と回避すると将来の処分で大損
  • 競業性の判定は曖昧なら必ず専門家確認 (損害賠償の額が大きい)

やりがちな悪手 3 つ

3 タイプ判定で「自分の会社でできる副業」が分かっても、以下の悪手に陥ると懲戒・損害賠償・心身悪化のリスクが上がる。

  1. 「バレなければいい」型で許可申請を回避する B 型 (許可制) で申請を面倒がって未申告で開始 → SNS の発信や同僚の口コミで発覚 → 未申告分も含めて処分が重くなる + 信頼を失う。許可制なら申請が筋。
  2. 副業先が本業の取引先・競合になる 競業避止義務違反 + 情報漏洩リスク + 損害賠償請求の対象になりうる。業務委託先を選ぶ時点で本業との競合性を確認する。曖昧なら社労士・弁護士に確認。
  3. 副業を本業のように扱って心身を削る 本業の評価低下 + 副業も中途半端 + 心身悪化の三重損。副業は本業の生活防衛資金が確保できてから + 週 5〜10 時間以内を上限にする。本業評価が下がれば副業継続も困難に。

おまけ 4 つ目: 就業規則を読まずに開始する。グレーゾーンでは**「知らなかった」は通用しない**。10 分でいいので副業に関する記載を確認する。


まとめ

  • 「副業禁止」は法律ではなく就業規則によるルール。 法律上、副業を全面的に禁止する根拠はない
  • 就業規則の禁止範囲は3タイプに分かれる。 全面禁止型・許可制型・競業禁止のみ型のどれかを特定する
  • 投資は全タイプで可能。 資産運用は「副業」に該当しないため、副業禁止の会社でも始められる
  • 許可制型なら選択肢は広い。 「キャリア開発」の文脈で申請すれば、スキル販売やコンテンツ発信も可能になる
  • 「バレなければいい」は捨てる。 ルール内で堂々と取り組む方が長期的にリターンが大きい

最終的におすすめするのは、今日、自分の会社の就業規則を開いて「副業」の項目を読むことである。5分で終わる。それだけで自分がA型・B型・C型のどれかが分かり、今日からできることが明確になる。

今日の一歩: 勤務先の就業規則をイントラネットまたは人事部で入手し、「兼業」「副業」「服務規律」の項目を読む(5分)。3タイプのどれに該当するかを判定し、上の判定マトリクスで自分にできる副業を確認する。

※ この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではない。個別の就業規則の解釈や副業の可否については、社労士・弁護士等の専門家に相談することを推奨する。


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